2022年を振り返る

2023年の仕事始め。年頭所感に代えて、具体的な仕事から2022年を振り返ってみたい。


こどものための建築
認定こども園保育所の2園が竣工。両者はともにこどものための建築でありながら、松山市郊外の広い敷地に計画した木造平屋建て、松山市の住宅が立ち並ぶ市街地の鉄骨造3階建てと、それぞれが全く異なる性格を持つ建築となった。

くたに幼稚園

ジャックと豆の木園 セカンド園舎

こどものための建築と一口に言っても、敷地などの諸条件や教育・保育方針などにより多様なかたちがありうるビルディングタイプである。
こどものための建築づくりは、2021年に竣工したダンススタジオなども含めてこの数年継続しているが、自分も子を育てるようになり、子育ての様々な支援や、子どもの居場所の確保などの必要性について実感しており、社会の変化の要請にも具体的な回答として応えていく必要がある。引き続きデザインとしても追求していきたい。


未完プロジェクト
計画は進めたものの、建設資材価格の上昇などによる建築費の高騰により見合わせたプロジェクトも生じている。建築費は今年も、さらには中長期的にも下がることはないように思われ、よりコストパフォーマンスを高めることが求められる。


島、山間部、松山市外での仕事
私たちの仕事はその多くが松山市内のものであるが、松山を離れたエリアの割合が高まりつつある。地域との行き来をする中で、その地域・場所固有の価値や魅力を見出し、アウトプットにつなげていきたいと思う。