この数年、自分たちだけではなく他社など外部との協働が増えてきた。昨年はこの流れが進んだ一年であった。今年2025年はそれをさらに推し進める一年になるように思う。
これは恐らく自分たちの会社だけではない。コロナ禍からの揺り戻しのように、社会的な気分のようなものもあるように感じる。
例えばプライベートの話ではあるが、昨年は学部の頃の研究室のOB・OG会に久しぶりに出席し、恩師や同期の友人、先輩・後輩に本当に久しぶりに会うことができた。
そして、今も愛媛南予である仕事を手伝っているが、それもこの機会をきっかけとした後輩のプロジェクトであったりする。
これはちょっとした話ではあるが(そして私たちが主導するプロジェクトではないが)このような、以前の交流が起点となるようなプロジェクトが少しずつ増えてきた。
私自身も40代半ばに差し掛かり、同世代をはじめとする周りの方々(≒クライアント)の裁量が広がったり、新たなステージを迎えているということもあるかもしれない。さらには、社会の変化や課題への対応という側面もあるだろう。
そもそも建築は一人で生み出すことができないものであることは自明であり、複雑な課題が山積する今日、より良い建築・プロジェクトの実現のためにはプロジェクト単位でも一企業としてもより良いチームをつくる必要がある。
他者と関わるということは、自身の中には無い思想や意見を取り入れることでもある。独りよがりの美学を推し進めるのではなく、悪い意味での妥協でもない。他者との関わりの中で弁証法的にステップアップしたり、新たなものを拓けるのが理想的だ。
2025年は設計や監理を進めてきた複数のプロジェクトが竣工予定であり、一つの区切りを迎えるようにも思う。目の前の課題に誠実に向き合いながらも、変わりゆく社会の先行きを見定めて動いていきたい。