愛媛新聞のコラム「伊予弁」。第2回は建築のコンペについて。
道後アートのやり方が最善とは思わないし、私自身、反省も多々ある。ただ、公共建築のつくられ方にはもっと建設的な議論があっていい。近年のプロポーザルを中心とした設計者選定の方法についても、積極的に良い建築・環境を作るというより、リスク回避といった消極的な手法として用いられているように思えてしまう。「案」を提示するコンペという方法は、議論を起こすためのきっかけとしても有用であるように思う。いわば「プロセスとしてのコンペ」という方法もあるだろう。
参考文献