スペイン旅行⑤ ミシュラン3つ星「ABaC」でランチ -バルセロナ(3)

前回までの記事はこちら。

スペイン旅行記① 準備編

スペイン旅行記② アルハンブラ宮殿 -グラナダ

スペイン旅行記③ 飛ばない、飛行機 -バルセロナ(1)

スペイン旅行記④ ガウディ建築巡礼とカタルーニャ音楽堂 -バルセロナ(2)

 

スペイン五日目。朝はゆっくり起床し、ホテルのベランダで朝食。建物は皆中庭に向けベランダを設けていて、ゆったりした作り。

午前中は地下鉄でモンジュイックへ。ミースの「バルセロナパビリオン」巡礼である。

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1929年のバルセロナ万国博覧会のドイツ館として建設

この近くで個人的におもしろかったのが、近くにあったラスアナレスショッピングセンター。闘牛場からショッピングセンターへのリノベーション/コンバージョンだという。外観は残しながら、内部は一新。このような方法もありなのでは。

(追記)後で知ったのだが、設計はリチャード・ロジャースによるそうだ。2011年。

 

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ロスアナレスショッピングセンター

 

スペイン旅行はざっくりいえば「建築」と「食」をテーマにまわったのだが、スペインでの食事はどれも印象的でよい思い出になった。

バルセロナで訪れたのが、ミシュラン三ッ星のレストラン「ABaC」。一言でいうならば「おいしくて楽しい体験」だった。

 スペインでは一般的にディナーよりもランチに重きを置き、そしてスタートは14時頃と遅い。

この日も予約は一番早い時間の13:30から。訪れると早速、厨房のツアーがスタートした。

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左のイケメンがこのレストランの若手カリスマシェフ、ジョルディ・クルス

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一皿目のアペリティフは、大きなサボテンの針に刺された状態で登場した。シャンパンを片手に厨房を巡りながら、それぞれの場所で目の前で調理されたものがちょこちょこと提供される。そんなメニューが5、6品続いた。

 

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そうして通されたテーブルはとてもゆったりとした配席。ゆっくりと、しかし間を空けないいい感じのペースで一口サイズの料理が次々と提供される。

 

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途中にはわさびを付けての照り焼きバーガーや海苔にマグロを乗せた寿司風のものなども登場。驚きがあって、楽しくて、おいしい。エンターテインメント。

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この蝋燭もただの明かりとしてではなく、実はイベリコの脂でできたもので、溶けた「蝋」をパンのバターのようにつけて味わうもの。

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気がつくともう17時前。三時間、長!22品!多!でもとてもゆったりできて、とてもいい経験になったのでした。

 

スペイン旅行記⑥ に続く。