京都の建築 ブルーボトルコーヒー京都カフェほか

富山の帰りに京都を訪れた。京都は今年二度目だが、前回は建築を見る機会がなかったのでいくつかの建築を訪れた。

 

ブルーボトルコーヒー京都カフェ [2018]

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プロジェクトの参考に、ブルーボトルコーヒー京都カフェ(設計:長坂常 / スキーマ建築計画)に立ち寄った。

古建築からどんどんそぎ落とし、引き算してゆく手法。1階の床がごっそりはぎ取られており、庭と一続きのフラットな空間を構成している。建物というより庭園の東屋よろしく公園のような雰囲気である。

二階は客席ではなくいわゆる管理側の空間であるようだが、客席との一体的な感じも悪くない。

ラワン合板を張ったざっくりとした壁も現代的でブランドのイメージに合う。床は訪れるまで土間コンクリートだと思っていたが、テラゾーだった。カフェカウンターと一体的に仕上がっていたのが美しく、後で調べると原田左官工業所のビールストーン。薄塗も可能で目地なしでも割れにくいそう。

 

ロームシアター京都 [2015(改修)]

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京都会館あらためロームシアター京都(改修設計:香山壽夫建築研究所)。京都会館を訪れたのは学生の時だから17,8年ぶりくらいだろうか。改修の可能性を再認識させる建築。
蔦屋書店2階でレストランとして営業しているモダンテラス京都で朝食をとった。

 

虎屋菓寮 京都一条店 [2009]

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虎屋菓寮 京都一条店(内藤廣内藤廣建築設計事務所)。新旧の良さを併せ持つ現代的な空間は虎屋のコンセプトにもよく合い、内藤廣さんの空間デザインが企業ブランディングとの親和性が高い。庭園との繋がりが心地よい。ギャラリーの空間は未見。

TOYAMAキラリ、ショウワノート高岡工場

TOYAMAキラリ [2015] (設計:隈研吾

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ショウワノート高岡工場 [2018] (設計:能作淳平+佐藤工業

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TOYAMAキラリはすっかり日本を代表する建築家の筆頭となられた隈研吾氏の設計による公共建築。市街地再開発事業の一環。富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、富山第一銀行本店から成る。公共建築と銀行が同居するのが面白いが、デザインのアレコレはともあれ、よくこんな公共建築ができたなと感心する。

公共建築の用途をどのように複合するか、そのあたりの統廃合のあり方が近年、というかこれからの公共建築の肝だろうか。先日、高知のオーテピアを訪れたが、オーテピアの場合は図書館と科学館による建築で、さらに県と市の共同によるものだった。

 

高岡は氷見への道中に立ち寄っただけだが初めて訪れた。

ショウワノート高岡工場は、現在進行中のプロジェクトで使用しているノコギリ屋根のかたちについても参照したかったのだが、アイコンとして効いているのが分かった。

(たぶん)二度目の富山

11月に富山を訪れた。

富山には一度訪れた記憶があるが、宿泊するのは初めてだと思う。

 

ねんりんピックが行われている影響だろうか。富山市は宿泊・飲食ともにいっぱいで、富山駅からほど近い「吟魚」は早い時間だけ空いていた。白海老の天ぷら、刺身、カニなめこなどをいただいた。海のものも山のものもうまい。日本酒もいろいろ飲んだが、二人で10000円払ったらおつりがあった。富山の居酒屋恐るべし。

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ブラックラーメンも食べてみたがこちらはあまり口には合わなかった。B級グルメにもいろいろある。

 

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中心市街地はコンパクトで、トラムでぐるり周れる規模。コンパクトシティを標榜しているだけはある。富山城もコンパクトで城跡の公園もいいサイズだった。

駅の北側にはカナルパークという運河沿いの公園があるが、こちらには行けなかった。「世界一美しいスタバ」も気になるのでまた訪れた際は行ってみよう。